こんにちは。ニコ・ドライブWEB店/店長の東方です。
体験運転サービスを開始してもうすぐ1年になりますが、これまで30人以上のお客様にご利用頂きました。ベテランドライバーから、免許を取って1年経たないくらいの若い方まで、様々なお客様にお越し頂いております。
お越し頂く皆様、当然ながら、住んでらっしゃる地域がさまざまなのですが、共通して仰ることがひとつあります。それは「情報が少ない」の一言。
手動運転装置というものは、iPhoneやコカ・コーラといったほぼすべての人が知っているようなものではありません。手動装置というものをご存じないところに「今日から手でアクセル・ブレーキしてください」と言われても、それってどうしたらいいのでしょう、と戸惑いのお電話を頂くのも頷ける話です。そこで、私が対応させて頂いたお客様の記録をブログにしようと思い立ちました。参考にしていただければ幸いです。
今回は千葉県にお住まいのT様がお越しになったときの様子を振り返ってみたいと思います。
試験場で免許に条件が付いた、で、車はいったいどうすればいいの?
ニコ・ドライブに来て頂ければ、手で車を運転する方法をお伝えできます。
蒸し暑い夏の朝だったと思います。9時ごろでしょうか、お電話を頂きました。
「先週ね、運転免許試験場で、手でアクセルブレーキをしなさいということになったんだけど、具体的にどうしたらいいかわからないんですよ。環八沿いのディーラーでやってるウェルキャブフェアーというのに明日行くから、そのあと行っていい?」
千葉にお住まいのT様、インターネットで検索していたときに偶然、弊社のホームページを見つけたとのこと。
「ホームページいま見てるよ、最近は自動車をいじくりまわさなくてもいいのがあるんだねぇ!」と、かなり興味を持っていらっしゃる様子が電話越しに伝わってきました。
それならばぜひお越し下さい、ということで…
どうしたらいいのか情報が少なくて戸惑い…とにかくネットで検索
翌日、ご家族の運転でマツダのCX-5でお越しになりました。鮮やかなレッド、このカラーかっこいいですよね。
気になっていたので、ハンドコントロールの説明の前に、運転免許試験場でどのような案内をされたのか経緯を伺いました。
Q:運転免許試験場ではどのようなお話をされましたか?
「シミュレータっていうんですか?ペダルの踏み変えができるかとか、確認してもらって。私はご覧の通り車椅子を使ってなくて、両手のロフスト杖で歩けるのですが。手でアクセルブレーキしなさいってことで、条件がつきました。でも、そのあと具体的にどうしたら運転できるのかを教えてくれなかった。なにか参考にもらえる紙資料とかもなくて、しょうがないからインターネットで調べていたんですよ」
Q:どんな検索をしてニコドライブを知ったのですか?
「それが、そもそもですけど、どうやってどんなキーワードで検索していいかもわからないですよね(笑)、手で運転とか、とにかくそうやって検索した記憶があります」
「自動車メーカーさん系列のディーラーで、福祉車両と言うんですか?ウェルキャブのフェアがちょうどこの土日で環八のところでやるっていうことで、さっきね、ニコドライブさんに来る前に行ってきました」
Q:ウェルキャブフェア、私行ったことないんですが、いかがでしたか?
「自分みたいに、手でアクセルブレーキしなさいと警察に言われた人のための装置や車がいっぱいあるのかなと思って行ったんです、でも、ちょっと残念だったですね。手動装置というんですよね?それが備わっている車が1台しかなかった。なんかもう、僕みたいなのは自動車に乗るな、ってことなのかなーなんて思っちゃうよ。20台くらい福祉車両が展示で並んでいて、その中のたった1台ですよ。比べるも何もないです」
「そのディーラーさんで装置の分厚いカタログももらってきましたけど、よくよく聞くと、車を預けたりとか、いろいろしなきゃいけないみたいでね。病気も回復してきていよいよ仕事復帰だと思っているところで、けっこういろんな手間がかかるとね…会社にも連絡しなきゃいけないし。CX-5も新車で買って2年経つか経たないかくらいで、まだそんなに距離も乗ってないし、改造したり、車買い直したりするのもなんかね。」
「それで、ニコドライブさんはどうなのかなって」
ということで、ハンドコントロールについて説明を差し上げました。
・自動車検査や運転免許に関する法律について、問題ないこと
・車を預ける必要はなく、ご自身でお取り付け頂けること
・注文から最短翌日に届くこと
・障害者手帳の等級によっては、自治体から助成金が交付される可能性もあること
「何かちょっと工事みたいなことをするのかと思ったけど、いま取り付ければ良いんですか!今日運転できちゃうの!?」
T様からワクワクが伝わってくると申しますか、その瞬間、表情がとても明るくなったのを覚えております。
久々に運転したけど、これで大丈夫だね!よくわかったよ!
あらためて説明をしながら、お車へ移動。ハンドコントロールを取り付けて、運転をスタートしました。
体験運転サービスでは、私がいつも助手席から操作アドバイスをさせていただきます。
T様はもともと運転がお好きだったということもあり、10分位で「わかった!」
「久々に運転したけど、これで大丈夫だね!」と久々の運転を楽しんでおられました。
リハビリを継続し、将来的には手動式アクセルブレーキの条件を外すのが目標とのこと。
「自分の身体が治っていけば、そのときにはこの装置を外せば良いんだな」
数日後、あらためてお電話でご注文を頂きました。
後日、頂いたアンケートでこのようなコメントを頂いております。
「毎日通勤で使っています、以前よりも安全運転になった気がします。病院やリハビリセンター、役所の障がい福祉課にもっと情報を置いてもらったら良いんじゃないでしょうか」
条件が付いた時点でそもそも運転を諦めた、車を処分した、という声は、お客様からよく聞きます。
弊社としましても、情報をより多くの方に届け、T様のように「運転を諦めなくて良いこと」に気づいてもらえるよう尽力して参ります。
次回は、20代男性が来店されたときのお話です。
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▼手で踏めるアクセル・ブレーキ ハンドコントロール
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