状況によってはタクシーや福祉タクシーなどがとても便利な乗り物
こんにちは。nikodriverの白倉栄一です。車椅子ユーザーにとって、電車・バス以外の交通手段としてタクシーや福祉タクシーなどを利用することがあると思います。私自身もタクシーなどに乗る機会は多くありませんが、今までの経験談をふまえてお伝えします。もし何かの参考になっていただければと思います。
普段自分のクルマばかり乗っていると、タクシーへの移乗が難しいことも
私自身、クルマを持っているので、どこに行くのも手動運転で出かけることが多くなりますが、状況によっては都内へ電車で向かうこともよくあります。目的地へは電車とバス、もしくは車椅子を漕いでいくことで何とかなるものの、その後どこか行く際に、必要に応じてタクシーを利用することもあります。
タクシーを利用するのは慣れていませんが、折り畳みの車椅子であれば乗車することができます。車椅子は後方にあるトランクへ入れてもらいますが、トランクが閉まらないケースもよくあります。そのときは紐などでトランクを空かないように、運転手さんが対応してくれるのがほとんどです。但し、大手のタクシー会社は、今後の東京五輪・パラリンピック開催や高齢化社会に向けて、車椅子利用者が乗りやすいように対応できるように教育を受けているものの、そうでない会社においては、なかなかスムーズに対応できないことがあります。
車椅子ユーザーにとっては、車椅子について当たり前のことでも、一般の人にとっては知らないことがほとんどです。そのため、車椅子の構造そのものが分からない場合があります。どうやったら車椅子を折り畳むことができるのかなどを、車椅子ユーザーから運転手さんへ、きちんと説明することが必要不可欠になると思います。それが大事なコミュニケーションになるにちがいありません。
立位・歩行が難しい人は助手席に乗るほうが移乗しやすい
そして車椅子ユーザーがタクシーに乗る場合、立位・歩行などができる人は後部座席に気軽に乗ることが可能だと思いますが、立位・歩行などができない人にとっては、後部座席の扉の開閉があまり大きく開かないこともあり、後部座席に乗り移ることはかなり難しく、むしろ助手席のほうが移乗しやすいと思います。
ところが、助手席への移乗については、人によって簡単ではない場合があります。なぜなら車椅子ユーザーは、運転席に乗り移ることは慣れているにも関わらず、助手席へ乗り移りは普段やっていないこともあり、苦手になっている可能性があります。私自身も社会復帰前にはリハビリセンターで助手席への移乗も練習していましたが、現在はすべて自分が運転する生活になっていることから、助手席に乗ることが全くなくなりました。
実際には助手席にハンドルがないことだけでなく、ドアの上に手すりなどがないクルマがよくあります。そのために移乗に慣れていないと、うまく乗り移ることができなくなっています。たまには自分のクルマの助手席への移乗練習をしておくことがおすすめです。
福祉タクシーは一般のタクシーに比べて安くはないがサービスが丁寧
次に福祉タクシーについてご紹介します。私は、人間ドックを受けるにあたり、クルマを運転することができないときに福祉タクシーを利用しました。大嫌いな内視鏡検査(胃カメラ)を久しぶりに項目へ入れたこともあり、検査の翌日までクルマの運転が禁止されていたためです。(鎮静剤を使用した検査)
どうやって病院に行くかを検討した結果、行きは福祉タクシー、帰りは電車と路線バスを利用することにしました。行きの福祉タクシーは、リフト付きのクルマでした。インターネットで地元に福祉タクシーがあるか探したところ、1社だけ見つかりました。すぐに連絡を入れて、検査の日の3日前に連絡を入れたらすんなり予約をすることができました。
当日は自宅の前に軽自動車のワゴンが到着し、車椅子のままで乗車できるタイプのクルマでした。運転手さんは慣れていらっしゃるようで、スムーズにクルマ後部から乗車することができました。意外と気軽に乗れたのが福祉タクシーです。料金は一般のタクシーよりは若干高めでした。これは走行距離に応じて変わってきます。正直なことを言いますと、私は一般のタクシーより安いのではないかと思っていましたので、ある意味ビックリしました。
丁寧な対応をしてくれるところを選ぶのがおすすめ
その後、友人の福祉タクシー・介護タクシー経営者とお話をする機会があり、料金について聞いてみると、一般のタクシーより安いと思っている人がたくさんいるとのこと。でも実際には、ストレッチャーで乗車されたり、ケガや病気によって乗車されるために、いろいろと丁寧な対応をしなければならないのと、いざというときにAED(自動体外式除細動器)を用意してあり、実際に使用したこともあるので、そういった点を踏まえると、タクシー以上に手厚いサービスをするために料金が高い設定になっているのが一般的とのことでした。
もちろん業者によっては安い料金設定の会社もあるものの、介護関連の勉強をしないで開業されているような人にあたると、車椅子利用者の身体の痛みなどはそっちのけで対応するケースなどもあり、利用者の不満が多いことがよくあるそうです。だからこそ、お金が多少かかっても丁寧な対応ができる業者の方が安心できるとのことでした。
福祉タクシーの場合は、空いていれば大丈夫ですが、当日依頼して大丈夫なケースは難しいかもしれません。そうなると日程的な余裕があれば、福祉タクシーを利用することをおすすめしますし、余裕がなければ一般のタクシーを利用することになるでしょう。またこれだけバス路線が廃止されている状況を考えれば、あとはタクシーかレンタカーなどに頼らざるを得ないでしょう。タクシーの形も東京五輪・パラリンピック開催に向けて、徐々に変わってきており、バリアフリー対応にもなってきております。ぜひともいち早く気軽に車椅子利用者でも乗れるタクシーを期待しております。
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