こんにちは、nikodriverのHumioです。以前のブログでも書きましたが、外出のときのトイレはとても重要な問題です。新しい商業施設ではバリアフリーに対応しているところが多く、ほとんどのところで設置されていますがレイアウトによっては困ることも多いです。
いろいろな車いすトイレ
いろいろな車いすトイレの名称
車いすトイレの名称も様々ですね。「多目的トイレ」「だれでもトイレ」 「多機能トイレ」「みんなのトイレ」など多くの名称が表示されていますが、 その差はどうようなものなのか、なぜ名称が違うのかはよく分かりません。
車いすトイレのレイアウトはなぜこうも違うのか
ボタン類の位置が高い
手をかなり伸ばさないと操作ができないので、上肢に少しでも障害があると困るレイアウトですね。
「呼び出しボタン」「緊急ボタン」
車いすトイレには、トイレの使用中に具合が悪くなった場合に助けを求めるために多くのところで「呼び出しボタン」「緊急ボタン」が設置されていますが、その位置がどうしてここに?と思ってしまうことがあります。手摺についていると押しやすいと思いますが、間違って押してしまうとか、肘で触れてしまうのではないかと、かなり気をつかいます。また、かなり高いところに設置されているところもあり、緊急で助けを求める場合に手を伸ばして押すことができるのか疑問です。
車いすトイレの不思議な手すり
固定された手すり
手すりが固定されていると、車いすから移乗するときに180度近く回転しなければならないため、車いすを可能な限り斜めに近づけて横向きに便座に移り、手摺を使いながら身体の位置を直すのですが、かなり不安定な状態となり怖い思いをします。
左右に設置された手すり
身体の状態により、車いすから便座に移乗するときに左右どちらから移乗できるレイアウトになっているかは、とても重要です。左右どちらからでも移乗できるレイアウトは、とても考えられた作りだと思いますが、「呼び出しボタン」も「流すボタン」もほぼ真後ろにあるのは自分での操作はかなり難しいレイアウトです。多分、介助者がいるという前提で、作られたのだと思いますが、一人で使用するときは困ったレイアウトです。
遠すぎて意味がない手すり
手すりは身体の近くにないと、意味がありません。体操の吊り輪を想像していただくと分かりやすいかもしれませんが、かなりの腕力がないと使えません。あまり近くても衣服の着脱に手摺が邪魔になるので、難しいところですが。
届かない便座クリーナー
便座クリーナーは、便座に移る前に使用するものだと思いますが、奥の方にあり車いすに乗った状態では全く手が届きません。使用後に後の人のことも考えて使いたいと思っても、車いすに移乗してからは手が届きません。(写真では、右奥の上)
届かないハンドドライヤー
洗面台の横に設置されているのはいいのですが、全く手が届きません。単なる飾り?機能するかどうか試すことさえできませんでした。洗面台と反対側に設置されていることもありますが、車いすで移動するときは必ず手を使います。濡れた手でハンドドライヤーのところまで移動して乾かしたとしても濡れたハンドリムはハンカチで拭くことになります。洗面台のところにペーパータオルがあるとベストですが、設置されているところは僅かですし、手洗い用の水石鹸がないところもあるので、用意してほしいなと思います。
車いすトイレのいろいろなドア
一定時間が経過すると、自動開錠されるトイレ
15分で自動的に開錠されるってどういうこと?立てない人が便座の上で衣服を着脱するのはとても大変なことで時間がかかります。暑いときは、この動作だけで汗をかいてしまいます。トイレに入ってから途中で気が付いた場合は「えっ!何分経った」と更に汗です。それなりの何か事情があったのだと思いますが、せめてインターホンとかノックをして安否確認してもらいたいものです。時間設定により、いきなり開錠されて外から開けられるなんて信じられません。カウントダウンタイマーも設定されていないのですよ。
人が近づくと自動で開く扉
自動扉では、人が近づくと開くのは当たり前のことですが、トイレの扉となると穏やかな話ではありません。普通は中から閉めるボタンを押すと「使用中」のランプが点灯してロックされ外から開けることはできませんが、このトイレは前を通っただけで開いてしまうのです。ロック機構も使用中ランプもありません。写真は内側から撮ったものですが、カーテンを閉めると万が一開いたとしてもダイレクトに見えることはありませんが、なんとも落ち着かないトイレです。
開閉ボタン
開閉ボタンは、トイレの外と中にありますが、トイレから出るときに中の閉めるボタンを押す人がいるようです。このため「ご利用後は、外側の閉めるボタンを押して下さい」との表示が多くあります。苦肉の策でしょうか、ボタンを扉から遠くに設置しているところもあります。多分エレベーターを降りるときに閉めるボタンを押す習慣がある人かもしれませんね。車いすではボタンを押して扉が閉まる前に出ることは難しい。
車いすトイレ、私の中のグッドデザイン
これまで「なんかなぁ」ということを書いてきましたが、感動したトイレも紹介します。
便座の横に一列に配置されたボタン類、
高くもなく、
低くもない。
更にボタン類は点字の刻印もありますし、オストメイト用も同じトイレ内にあります。
このようなレイアウトがスタンダードになると、誰もが迷わず操作ができていいのではないかと思います。渋谷ヒカリエは、このようなトイレでした。さすがです。
車いすトイレ探しに困ったら
車編
車で長距離を移動するときは、どこに車いすトイレがあるか分からず困りますね。私は、比較的大きな病院をカーナビで探します。病院の大きさや車いすトイレがあるかどうかの情報はカーナビにはありませんが“勘”です。高速道路の「SA」や「PA」にも必ずありますし、道の駅にもありますね。ただ、駐車場が混んでいて入れないとか、入れたとしても車いす用のスペースが無いか、あっても空いていないなど、当たり外れがありますが。
駅編
駅の構内は、車いすトイレの普及がかなり進んでいますので、トイレだけ使わせてもらうこともあります。通常は電車に乗らなくても、改札を通るときは入場券が必要ですが、駅員さんが見える範囲であればいいのかな(断言はできません)
最後に
車いすトイレの電動扉は開閉の負担が少なくてありがたいのですが、停電のときに緊急電源に切り替わって作動するのかなと気になっています。停電対応がされていないと呼び出しボタンも使えないだろうから閉じ込められてしまうのかなぁ…電動の開閉ボタンは意外と強く押す必要があるので、ほんとに便利なのかなと思うときもあります。掲載写真は、私が実際に利用したときに撮影したものです。一部施設名が写っている写真がありましたので消しています。
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