愛車遍歴〜nikodriver白倉栄一の場合〜 - 【ニコドライブ 】手動運転補助装置

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愛車遍歴〜nikodriver白倉栄一の場合〜

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ペーパードライバーから始まったクルマとの出会い

こんにちは。nikodriverの白倉栄一です。私は学生時代に普通免許を取得しましたが、東京に住んでいたこともあり、完全なペーパードライバーでした。そして新入社員として赴任した先が、埼玉県上里町。高速道路を運転する人であれば、ご存知な方もいらっしゃると思いますが、関越自動車道の上里SAのある地域です。東京と違って、埼玉北部はクルマを所有していないと不便な地域でしたが、私のような新入社員では、クルマを購入する資金がありませんでした。

そこで先輩社員が海外に赴任することになって譲り受けたスクーターを使って生活する日々となりましたが、最悪なことにこのスクーターで交通事故に遭ってしまいました。それならばお金がかかってもクルマを購入しておけばと何度も後悔したくらいです。

レガシィは高嶺の花。似ている車はアベニールだった

レガシィは高嶺の花…
私がクルマを購入したのは、脊髄損傷になって1年1ヶ月の治療やリハビリが全て終了し、社会復帰したときです。当時、埼玉県所沢市にある国立身体障害者リハビリテーションセンター(通称:国リハ)に入院していましたが、退院が近づくにつれて、同じ世代の患者同士が「どのクルマにする?」と毎日のように話し合っていました。

私たちはリハビリテーションセンターの病院に入院していたのですが、隣の施設に職業リハビリテーションセンター(病院を退院し就職を目指す施設)があり、その施設にはいろいろなクルマが駐車していました。1997年当時人気があったのは、スバルレガシィツーリングワゴンで、職業リハビリに通っている人たちの多くもそのクルマに乗っていました。まさにステーションワゴン全盛期の頃です。

でもスバルレガシィツーリングワゴンは、とても高嶺の花で自分たちには手の届かないクルマであり、かなり人気があったせいか、値引きはほとんどしないことで有名でした。そのような状況だったことから、レガシィに似ているステーションワゴンがないかいろいろと探しました。病院の食堂に置かれていた新聞のチラシを広げて、車種や金額をチェックする日々でした。

候補になったのが、日産ではステージア・アベニールサリュー・ウイングロード、トヨタのカルディナ・カローラフィルダー、三菱のレグナムなどでした。そして私は入院中の身でしたので、両親に購入をお願いしたところ、私の退院同時に日産アベニールサリューを用意してくれました。いろいろなディーラーを回った挙句、お手頃だったのがアベニールサリューだったと聞いております。

本当はレガシィに乗りたかったのですが、形が似ていることもあり、すぐにアベニールサリューに惚れました。はじめのうちはペーパードライバーだったこともあり、市内だけを走っていました。徐々に範囲を県内・隣の県と広げていきました。当時はナビがついていないこともあり、どこへ行くにも地図を広げて行っていたことが今では懐かしいです。アベニールサリューは見た目にはレガシィに似ているものの、内装は商用車のようなクルマでした。実際に9年間で60000キロ乗り、その後は念願だったレガシィツーリングワゴンを購入しました。レガシィへの夢が諦められなかったのです。

ついに念願のレガシィを手にすることができた

ついに念願…
アベニールサリューから乗り換える時に、お台場にあるトヨタのMEGAWEB(トヨタ車のテーマパーク)に行きました。ここで手動運転装置のついたトヨタカルディナを試乗したのですが、私にとってはあまりいい感触ではなかったのです。そこで思い切ってスバルのディーラーに行ったことがレガシィを選んだきっかけでした。

クルマの試乗はしなかったものの、運転席のドアを閉めたときの音が、ドンと重い音がしました。このときの音が何とも言えないくらいの衝撃で、多少お金がかかっても自分が好きだったスバルレガシィツーリングワゴンにしようと決断しました。

レガシィはアベニールサリューとは違い、内装がおしゃれで、特にメーター周りの照明はスポーツカーを思わせるようなかっこよさでした。レガシィは私の愛着あるクルマにもなり、全国のあちこちへ行きました。以前のクルマよりも大幅な走行距離を運転しましたが、レガシィに乗っている時はとにかく幸せでした。

そんなレガシィとも別れの日が来ます。8年で90000キロ走行していたので、そろそろ新しいクルマを購入するかで迷っていました。ちょうどその頃、レガシィツーリングワゴンはモデルチェンジをして、新しい車種が登場するとのうわさを聞いていましたので、いつ新しいクルマが登場するのか待ちわびていましたがなかなか出ませんでした。

その一方で一つクラス下のスバルインプレッサのフルモデルチェンジやハイブリッド機能などいろいろと変わっていくのを見ていて、本当にレガシィのモデルチェンジはあるのだろうか?と疑問を持っていたりもしました。

レガシィのモデルチェンジを待ち望んでやっと手に入れたレヴォーグ

レガシィのモデルチェンジ…

そんな疑問を感じる中で、友人とたまたま入ったボルボのショールームを見て、ボルボV60が欲しくなったものの、金額を見たらものすごく高いこともあり、レガシィの後継車又はマツダのアテンザなどが次の購入する候補になっていました。そうしたら東京モーターショーにスバルのレガシィ後継車が鳴り物入りで登場するとの情報が入り、東京のお台場の国際ビッグサイトまで観に行きました。そこで出会ったのがレヴォーグです。見た瞬間に気に入りました。

そして翌年の1月の販売開始とともに予約をすることにしました。人気があったことから、納車まで半年以上待ちましたが、気に入っていたレヴォーグをついに手に入れることができました。

さらに今回は国際福祉機器展で拝見したオートボックス(車椅子収納機器)を装着することに決めました。取り付けた理由は、いくつかあり、1つは雨が降った時にオートボックスは傘代わりになる点。オートボックスがなければ雨の日にクッションがびしょぬれになってしまうことがありので、それを避けたかったということ。

あとは車内に車椅子を押し込むと後部座席が汚くなること。そして一番気にしていたのが、当時テニス肘(上腕骨外側上顆炎)になっており、車椅子を持ち上げて後部座席に収納することがとても辛く、かかりつけの医師からは腕を使っている以上は治らないといわれたこともあり、少しでも負担軽減ができればと思った次第です。

オートボックスの購入はとても高価でありましたが、とても使い勝手が今でも重宝しております。そしてこのレヴォーグで2016年11月~12月にかけて日本1周を果たすことができました。すでに3年ちょっとで60000キロというハイペースな走行となっておりますが、10万キロを超えてでも乗りたいと思っています。

今まで3台の愛車遍歴ですが、車椅子ユーザーにとってはクルマを所有して運転することは大事なツールです。もし手動運転装置がなかったら、このようにあちこち行くことは不可能だったにちがいありません。だからこそクルマのある社会こそが楽しいと思っております。

今までに所有していたマイカー

1997年9月~2006年8月
車種:日産アベニールサリューX 取り付けた装備:手動運転装置・バリアフリーパワーシート

2006年8月~2014年8月
車種:スバルレガシィツーリングワゴン スポーツエディション ※GTではない 取り付けた装置:手動運転装置・バリアフリーパワーシート

2014年8月~現在に至る
車種:スバルレヴォーグ  取り付けた装備:手動運転装置・バリアフリーパワーシート・オートボックス(車椅子収納機器)

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