2018/04/12

運転補助装置ユーザーの困りごとあるある

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クルマの修理が発生した場合はどうしたらいいか?

こんにちは。nikodriverの白倉栄一です。脊髄損傷で車椅子生活のためにクルマを運転するときは、常に手動運転装置を利用しています。この手動運転装置を使っている私にとって、困ったことを挙げてみたいと思います。

いざというときに手動運転装置付代車の手配は大変

受傷してからの20年間クルマを運転し続けていて、おかげさまでゴールド免許を頂いておりますが、その間、交通事故に遭ったことがなかったわけではありません。ちょうど3度ほど事故に遭ったことや、大型商業施設の駐車場で壁を大きくこすってしまったこと、そして茨城南部に発生した雹(ひょう)の被害によってクルマがボコボコになったこともあります。そういったときは、長期にわたりクルマの板金塗装の修理が必要になり、その際の代車手配が大変だったことを思い出します。

雹(ひょう)被害のときは車両保険に加入していたものの、代車保険に加入していなかったことで大変でした。購入したディーラーには手動運転装置付の代車がなかったため、一般の手動運転装置付の代車をもっている企業を探しました。トータルで24日間借りることになりましたが、請求金額は1日1万円×24日間=24万円。さらに東京からの回送料金が往復で1万円×往復2回分=2万円。合算すると26万円という高額になりました。クルマのボディは雹被害ということで保険適用となり総取り換えになったものの、代車を借りることで思わぬ出費をしたことを覚えております。

それ以降、いざというときのためには代車保険も加入しておくことにしました。代車保険を活用することで、手動運転装置付の代車費用は保険内で支払うことが可能になりました。代車保険料は決して高いものではないので、いざというときのためには加入しておくことがおすすめです。

このときはすぐに手動運転装置付の代車手配ができたものの、必ずしもそうではないことが多いと思われます。企業においても該当の代車を数多く所有しているわけではないので、自分が借りたいと思うときに借りることができるかは微妙です。もし借りることができなくなれば、大概の車椅子ユーザーは、通勤時にもクルマを使っていることから、通勤できなくなってしまうでしょう。そのために使い慣れていない公共交通機関を利用することになってしまいます。

取り外し可能な手動運転装置を所有しておけば選択肢が増える

そこでおすすめなのは、取り外し可能な手動運転装置です。大型商業施設の駐車場でうっかり壁を大きくこすってしまった際、簡易的な塗装で仕上げたものの、あまりにもキズが目立つために、行きつけのガソリンスタンドから紹介してもらった板金塗装の会社で修理をすることになりました。修理期間は約1週間。その間、クルマはどうするのか?と悩むところでしたが、取り外し可能な手動運転装置を旅行用のために所有していたこともあり、板金塗装の会社で持っていたクルマに取り付けて、代車として借りることになりました。

所有していた手動運転装置を取り付けることで、代車探しに奔走することも一切なくなります。こういったアクシデントのときには、助かるアイテムです。しかも今までのように多額の費用が掛かってしまうことを考えた場合、取り外し可能な手動運転装置を購入する方がはるかに安価になるにちがいありません。

メンテナンスの悪い手動運転装置付代車を借りた経験

またこんなときにもアクシデントがありました。現在は廃止になっている企画ですが、以前ある県の取り組みで空港に1台分だけ手動運転装置付のレンタカーが用意されていました。特に地方の空港においては、東京や大阪などの直行便の数が減っているところもあり、空港によっては乗降客数が少ないところがあります。

そこでレンタカーキャンペーンのような取り組みをしている都道府県が多く、1日目は1000円でレンタカーを貸してくれる企画を設けています。そこである県においては、手動運転装置付きのレンタカーを用意することで、車椅子利用者でも旅行に来ていただけるのではないかと企画していました。

レンタカーは都道府県の所有でありますが、空港にある大手のレンタカー会社が管理をしていました。しっかりしていたシステムだと思って安心していたところ、設置されていた手動運転装置があまり使いにくい状態でした。

貸し出しているクルマが軽自動車ではないものの、一般車両でも小さいクラスのクルマであったせいか、ひざに手動運転装置が当たるような設計になっていました。さらにブレーキロックのかかりが悪かったために、交差点などで待っている間は、常に手動運転装置から手放すことができませんでした。なんとか3泊4日の旅をしましたが、メンテナンス状態の悪いレンタカーは困ってしまったことを覚えています。

車検は1泊2日。用事を入れなければ何とかなる

車検のときにクルマを検査に出してしまうため、代車がないといった状態になることもありますが、1泊2日の車検なので、あえてその日には用事をいれないでおくようにしております。そうすれば緊急事態がない限り、クルマを使用することがありません。1泊2日であれば、そのような工夫で対応可能になるでしょう。

あとは慣れないクルマに乗ることで事故を起こしそうになったこともあります。手動運転装置付の代車を借りましたが、運転席が狭かったこともあり、自分の足が勝手にアクセルペダルを踏んでいたことがありました。国道走行中の出来事で、減速してもスピードが下がらなかったことがあります。あいにくサイドブレーキとギアをニュートラルにいれたことによって事故を回避することができましたが、対応に遅れていたら大事故にもつながってしまったでしょう。

今まで困ったことを挙げてきましたが、実際には困ったことよりもうれしかったことの方が多く経験しています。それだけ手動運転装置というものを発明して下さった方がいるからこそ、現代の私でもクルマを気軽に運転することができていると思っています。これからも手動運転装置のみならず、使いやすい福祉機器が登場することを願っております。