2018/05/29

車椅子ユーザーがバスに乗るときってどうするの?

都内に関してはバス利用が意外と便利であることをご存知ですか?

こんにちは。nikodriverの白倉栄一です。車椅子ユーザーがバスに乗るのはさほど多くないと思いますが、最近は都内を利用する際には、バスを使うことが多くなりました。なぜバスに乗るのが楽なのかご紹介します。もし何かの参考になっていただければと思います。

都内は電車とバスを併用することで目的地に行きやすくなる

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都内においては、バス路線網が広がっているため、気軽にバスへ乗車することができますし、ノンステップバスが主流となっていることから、車椅子利用者でも乗りやすくなっております。しかも都営バスでは、車椅子スペースが3台分のスペースを確保していることもあり、車椅子ユーザーの利用が増えてきています。

先日、訪れた六本木において、目的地は六本木駅から500M以上離れていました。最寄りの駅は六本木一丁目でしたが、目的地までは勾配があり、車椅子では困難だと判断しました。六本木駅からは勾配はなかったものの、歩道がガタガタであったことを考えると走行しやすい環境ではありませんでした。

都営バスの運転手さんは車椅子ユーザーの対応に慣れている

目的地から帰るときに六本木駅に戻る方法以外を考えたところ、目の前の通りに都営バスが走っていることが分かりました。わざわざ悪路を車椅子で漕いでいくのであれば、バスに乗った方が楽ではないかと思いました。帰りは1時間に3本の都営バスを利用してJR新橋駅へ行きました。停留所には私以外にも車椅子ユーザーが1名いましたが、2名の乗車をスムーズに対応してくださいました。

都営バスの運転手さんは車椅子ユーザーの乗降のアシストに慣れておりましたのでとても安心です。以前、乗車した地方のバス会社では、車椅子ユーザーがほとんど利用しないので、備え付けのスロープが錆びきっていました。そう考えると、都内においては、都営バスを利用するのは意外と安心だと思います。

そして何より都内は意外に勾配があったりするので、目的地の駅や駐車場からも少し離れれば、急勾配で車椅子単独ではどうしようもない場合があります。そういったときに、目的地の近くまでバスでいけるのであれば、とても助かります。目的地周辺には都営バスが走っているかどうかを知っておくと、実際に便利だったりすることもよくあるでしょう。

地方においてはバス路線の廃止により利用しにくい

次に私が住んでいる地方においては、都内のようなバス路線網は全く広がっていません。これを物語っているのが、テレビ東京の人気番組「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」です。以前は太川陽介さん・蛭子能収さんのコンビでしたが、最近では田中要次さん・羽田圭介さんのコンビで全国の路線バスを乗り継ぐ旅を行っています。路線バスだけをひたすら使って目的地のゴールへ向かうという番組です。でも実際には、バス路線だけの乗り継ぎはほとんど不可能な状態になっています。

すでにご存知な方もいらっしゃると思いますが、全国のバス路線網は利用者減少に伴い、縮小傾向にあります。年々廃止路線が多くなり、その代わりに市町村ごとによるコミュニティバスが走っていることが多いのが現状です。また乗りたい時刻にバスが来るかどうかという点においても、1日数本しか走っていないことがあります。そのため路線バスで旅をすることはほとんど難しくなっております。

私の近所には、バスが1時間に3本程度走っているので、先日利用しました。実際に都内と違って車椅子の利用者が少ないせいか、中央にあるスロープを引き出すのに運転手さんはかなり苦労していました。かなり錆がついていました。運転手さんに聞いたところ、車椅子で利用する方はほとんどいらっしゃらないそうです。逆に今回私が乗ることでいい勉強をさせていただきましたとおっしゃっていました。中央からのスロープを引き出した後に席を畳んでいただき、車椅子のまま乗車しておりました。

クルマを利用できない場合においては、バスを活用すると便利

こう考えるとバスの利用に対して後ろ向きになってしまいますが、バスを利用しなければならないような場合もあります。それは人間ドックを受診するときなどです。私の交通手段の大半は車を利用しますが、今回は、人間ドックを受けることでクルマを運転することができませんでした。私の大嫌いな内視鏡検査(胃カメラ)を久しぶりに項目へ入れたこともあり、検査の翌日までクルマの運転を禁止されていました。(鎮静剤を使用した検査)
 
どうやって病院に行くか検討した結果、行きは福祉タクシー、帰りは電車と路線バスを利用することにしました。行きの福祉タクシーはリフト付きのクルマだったので、ものすごく便利でしたが、帰りは急ぐ必要がないので、少しでも移動コストを下げたいと思い、電車と路線バスにしました。たまたま私が住んでいる家から50M離れたところにバス停があるので、バスという手段を選びました。

電車・バス利用であるならば都内であってもお酒を飲むことも可能

その他で言えば、都内の会合でアルコールなどを飲む予定の場合です。こういったときにはクルマを利用することができないので、バスを利用することも一理あると思います。但し、注意しなければならないのが、都内と違って地方のバスは必ずしもノンステップバスやワンステップバスが来るとは限りません。そのためにも、不安であれば営業所へ予め確認しておくことをおすすめします。

今まで路線バスについてお伝えしてきましたが、残念ながら高速バスなどはバリアフリー化が未だ整っていないのが現状です。そのため旅行などで空港から高速バスに乗ろうと思っていても、立位・歩行ができる人ならば何とか対応できるかもしれませんが、車椅子を折り畳んで乗車してくださいと明記されているバスがほとんどです。唯一、利用できる高速バスは、東京空港交通のリムジンバスが一部のバスのみリフト式のバリアフリー対応のバスを用意しています。今後は2020年の東京五輪・パラリンピック開催に向けて、都市間の高速バスにおいてもバリアフリー化が導入されていくようです。高速バスがバリアフリー化になることで、旅行などにも活用することが可能になるため、ぜひとも願っております。