2018/04/10

1cmでも段差ですよ〜車椅子生活のあれこれ〜

こんにちは、nikodriverのHumioです。

バリアフリーのバリアという言葉を聞いて、みなさんが最初に思い浮かべるのは「段差」では無いでしょうか。目に見えてわかる、大きな段差や階段はわかりやすいですよね。しかし実は、見えにくいところにも「段差」は潜んでいるんですよ。

車いすを利用していると1cmの段差が危ない

階段や10cmくらいの段差は見てすぐに分かりますが、油断していると分からない段差もあります。

周りの景色を見ていたり、どこか食べるところを探していたり、足元を見ないで車いすを漕いでいると、思わぬ段差に前輪がぶつかり前のめりに落ちそうになることがあります。「分かりにくい段差」これが一番危険です。
路面状況を常に気を付けていないと、こんなところがあります。

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写真のような地面をインターロッキングブロックというらしいです。無機質なコンクリやアスファルトよりお洒落な感じはしますが、意外と危険な落とし穴になります。

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写真の車いすのキャスター(前輪)は5インチキャスターです。キャスターの材質は硬軟あるようですが、私のキャスターは硬い材質なので、写真の段差はおよそ1cm程度ですが、それでもぶつかるとかなりの衝撃をうけます。

キャスターの特徴

車いすの前輪は小さいと小回りができる、重量が軽いというメリットとともに、低い段差でも影響を受けやすいというデメリットもあります。

また、前輪をおおきくすると取り付けている軸を中心に360度回転しますので、フットレスト(足を乗せる台)に干渉しないようにするなど配置の制約も出てきます。

また、このような見えにくい段差は、高齢な方や歩行に不安がある方にとっても、危険です。小さな段差でつまずいて転んだことにより骨折して最悪寝たきりになることもあるそうです。

屋内でも敷物につまずいて転ぶこともあるということで、外出など慣れない通路では、なおさら危険です。

ブロックのメンテナンスの目安

定期的に点検して補修していただいたら皆さんが安心して外出できると思ったので、調べてみたところ、3mmから5mmくらいの段差が生じると補修の対象となるようです。

ただ、関連する補修と併せて行うことが多いようで、かなり長期間その状態というところもあります。

気が付いた人が申し出てもいいようですが、それぞれ国道・県道・市道など管理するところが違うようなので、ここはどこの管轄なのだろうと思っているうちになんとなく過ぎてしまいます。(それぞれ管理事務所があるようです)

夜はとくに危険

日中は気が付いたとしても、薄暮(夕方)や夜で街灯が暗いところでの発見はかなり難しいです。とにかくゆっくり慎重に漕ぐしかありません。

慣れている通りだと思っても、朝は無かった道路工事が夜には薄い板で覆われて段差ができていることもあります。

工事中のところは、黄色とか赤いコーンが置いてありますので、このコーンを見たら、段差に気を付けたほうがいいですね。

この写真では段差が約2cmあります。
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車いすを押すときも同様な注意

道路工事で歩道を迂回するときは、親切に車いすを押していただけるのですが、この段差をあまり意識しないで押す方がいて、怖いと感じることもあります。

「自分で漕げるので大丈夫です」、「いや危ないから押しますよ」ということを何度か繰り返すことも。押してもらうほうが危険と感じてしまうのですが・・冷や汗です。

ウイリー(前輪上げ)

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段差が2cm以上(写真は約4cm)になると、漕いで登ることはできません。

ハンドリム(車いすを漕ぐための外側のリング)を瞬間的に前へ漕ぐとキャスターが浮くので、すかさず前進します。
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段差は、乗り越える高さによって、瞬間的な力加減は変わるので、かなり経験が必要です。

横断歩道と通常の歩道には約2cmの段差を設けるよう設定されているので、このウイリー操作は必須になります。

何気なく車いすを漕いでいるように見えるかもしれませんが、状況を判断して巧みな技術を習得して日常生活が成り立っています。

介助のときはステッピングバーを活用

車いすの後方(大きなタイヤの間)を見ると、下のほうに15cmくらいの棒が突き出ています(無い車いすもあります)。これは、ステッピングバーといって介助の方が足で踏んで前輪を浮かすために使います。

もちろん段差の前で、一旦止めてステッピングバーを静かに踏みながら前を上げます。

段差の高さまで前輪が上がったことを確認したら少し押して前輪を段差の上の面に接地します。それから後輪が段差に付くまで押して、さらに押すと段差を安全に乗り越えることができます。

介助のコツ

このときのコツは、「後輪を段差に接するまで近づけてからさらに押す」です。

よく見かけるのは、前輪が段差の上に乗るところまではいいのですが、後輪を段差まで近づけないで持ち上げてしまうことです。

車いすの前輪は、方向転換などのため360度タイヤの向きが変わるようになっていますので、段差の上に乗せた状態で後輪を持ち上げるとキャスターはクルッと反対を向いてしまい、そのときに車いすは横に傾くなどして不安定な態勢になります。

車いすは持ち上げず、段差の角に沿って押すことで、介助される側もする側も安心で更に負担が少なくすみますので、参考にしていただけると嬉しいです。

逆は、逆です

何のこと?

ですよね。

段差を上がるときは、「ステッピングバーを踏んでキャスターを上げて押す」でしたが、段差を下りるときは、前進ではなく後ろ向きに下ろします。このときのコツは、静かにですが、やはり段差の角に沿って下ろすことです。

決して持ち上げないでください。(意外と知られていない)

後輪が地面に接地したのを確認した後に、前輪が段差を離れるまで後退してください。このときはステッピングバーを踏みながら後退するのは難しいので、前輪を浮かした状態で後退するのは難しいかもしれないですね。

この浮かせた状態で段差から離れることは何回か練習が必要かもしれません。

スロープもそうですが、登りは前進、下りは後ろ向きと覚えていただくとありがたいです。

高い段差や勾配のきついスロープの場合は無理をせず2人以上で介助をお願いします。




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